このホームページは、ブログ「折畳自転車はじめます」の記事を整理したものです。

フレームの選択

カスタマイズする自転車の選択について確認するポイントを説明します。
折畳自転車でフレームの仕様まで記載していることは稀なので使用されているパーツや写真から仕様を類推します。フレームサイズ等は、一般的にクランク長が170mm、ホイール直径が406mm、451mmなどですから、横から撮影したカタログ写真から予想します。ロードバイクと違い規格がバラバラ、カスタムパーツが採用されている場合もあるので注意が必要です。

実際に購入した時期は2013モデルでしたが、要求仕様のドロップバーとロードバイク用コンポーネントを使用するためにはキャリパーブレーキ搭載車が必須なので、Tern Verge X30h、Dahon Dash X20、Dahon 30Anniversaryの3機種が候補にあがりました。2015モデルならVerge X18も有力候補になります。

Verge X30hはRider Height142-190cmとなっているもののフレームサイズは大きめです。サドル-BB間580mm-780mm、シートポストは切断すれば短くする方向には対応できますが、サドル(取付位置センター)先端-ブラケット間(ステム水平)635mmは工夫が必要です。その他のフレーム寸法は、フロントエンド幅74㎜、リアエンド幅135㎜、フロントセンター615mm、リアセンター400mmです。
ボトムブラケットはJIS/BSAで2㎜のスペーサーを入れてチェーンラインを調整しているので、クランクはクランクシャフトが長いカスタム品の可能性があり、仕様にCustom for Ternの記載が有ります。
フロントディレーラーの取付台座は有りませんから、バンド付台座を用意する必要があります。Verge X20の例ではチェーンリング55T、Sram製フロントディレーラーが付いています。フレームとのフロントディレーラースペースはギリギリでFD-9000などロングアームタイプのフロントディレーラーはアームがフレームに当たり変速できません。53TとFD-7900では動作を確認しましたが、55Tは持っていないので試していません。
Sram Dual Driveのおかげで700C換算で50×11T~34×33Tの十分なギア比を持ちます。Sram Dual Driveは10速カセットなので当初計画では11速コンポのスプロケットを1枚外して10速で使用し、12-23Tのクロスレシオにする予定でしたが、石垣山(2.1Km、平均勾配11%)を登った経験からワイドレシオに変更しました。最終的にTokenの10速カセット用11速スプロケットで11速として使用しています。
当初、Sram Dual Driveを外す軽量化も視野に入れていましたが、ギア比の恩恵を体感してしまうと、700gの軽量化よりギア比の効果が大きいと感じています。

Dahon Dash X20は折畳サイズが大きくデザインが好みではないので候補から外しましたが、カスタマイズする場合はパーツの規格に関する懸念は少なそうです。ギア比は700C換算で50×14T~34×32Tとトップ側が不足しますが、カスタマイズでトップ側だけを伸ばすことは難しいです。パーツをグレードアップしてゆけば自然に軽量化でき、コンポのグレードに即した操作感を得ることができます。ミニベロのタイヤの小ささに不満を感じたらロードバイクフレームを購入してパーツを移植すれば、ホイール、チェーンリングなど最小限のパーツ追加でロードバイクに移行できますので、長い目で見ると賢い選択かもしれません。その時には外したパーツを戻せばロードバイクとDash X20の2台体制で自転車生活をエンジョイできます。

Dahon Anniversaryは、折角の贅沢パーツも交換してしまうので無駄が多く、かなり高額になるので、カスタマイズのベースとしてはお勧めしません。

Verge X18はCapreoを採用しているので、ドライブ関係をカスタマイズする際は注意が必要です。Capreoの9-26Tスプロケットのおかげで、チェーンリングが53×39Tにもかかわらずギア比は700C換算で50×12T~34×32Tと一般的には十分なワイドレンジになっていますので、ハンドルポストとステムでポジションを出すだけでも乗りやすくなると思います。ドライブ関係をカスタマイズしようとするとリアHUB交換、ホイールの組直しになります。それならばCapreoのリアエンド幅は135㎜ですから、Sram Dual Driveに換装してしまうことも考えられます。クランクを交換したい場合はボトムブラケットや、フロントディレーラーの取付け位置が変速可能かどうか確認する必要が有ります。大幅な変更になりますので、ポジションを出すだけで乗るのが無難でしょう。

フレーム

写真はVerge X30hとX18の比較です。カタログ写真を使用し、Photoshopで透明度を下げ、フロントホイールの位置とサイズを合わせて重ねています。Photoshop上で画像を切替えて見るとBB周辺も判りやすくなります。リアエンドがタイヤ1本分ほど長く、BBハイトがやや高くなっています。ハンドル高、サドル位置など、ポジションがかなり違うことがわかります。

Tern Verge X30hを選択しましたが、各部のカスタマイズについて、左上「カスタマイズ」のボタンからリンクしたページで説明します。

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